こんにちは、にゃんぴです。
自営業や個人事業主をはじめ、会社員など知識のある方なら絶対活用しているであろう「個人型確定拠出年金 iDeCo 」をついに始める事にしました。
「投資=危険」という考えの筆者がなぜ iDeCo に手を付けたのか、その理由をこちらに書き連ねてみました。
今さらですが、やっと「お金の運用」を真剣に考え始めました。
これまでは「資産運用」と聞くだけで「投資なんて危ない!リクスが高すぎて危険!」という拒絶感がとても強く、運用する事など1mmも考える余地などありませんでした。
筆者と同じく、老後の資産は「貯蓄」するのが何より安全だ!と思っている方も多いかと思います。
頑なに「お金に仕事をさせる事」を拒絶し続けた筆者がなぜ iDeCo を始めることにしたのか、その経緯を記録しましたので iDeCo や つみたてNISA に興味関心を持たれた方の参考になれば良いなと思います。
そもそも、老後資金が不安になる原因は・・・
そもそも、なぜ将来の生活資金に不安を感じるのか。
メディア情報で「年金だけではとても生活出来ない!」と漠然とした不安があったので、将来給付される予定給付額を把握し、その額に対して自分が考える必要な生活費がいくら不足しているのかをはじき出し「見える化」してみました。
日本には老後の生活費を一生涯受け取れる「公的年金」があります。
会社員や公務員などは国民年金と厚生年金の二階建て。自営業・個人事業の方は国民年金のみの一階建て。20歳以上60歳未満まで支払をすると老後に老齢基礎年金として老後資金を一生涯受け取れる制度です。
自営業が20歳以上60歳未満まで40年間保険料を満額(減免免除無しの保険料)で支払うと、年間約78万円、月額6万5千円程。会社員や公務員などは厚生年金分も加算されるので月14万円程となります(年収や加入期間などで受給額が変わります)。
さらに、受給開始時期を70歳や75歳などに先送りにすると受給額が増額されます。また、万が一障害を負っても障害年金が一生涯受け取れます。
生きている間ず~~~~っと受け取れるのですから、日本の年金制度は本当に素晴らしいですね。年金制度大事です。
筆者の場合は国民年金1本で預貯金ゼロ・・・これは大至急老後資金を考えないといけない悲惨な状況でした。漠然とした不安が瞭然たる不安へ。
とは言え万が一「不測の事態」に備えたい
年金制度があるから老後の生活費は安心!
とはいえ、遺産を残したい!老後に世界旅行に出かけたい!など引退後の第二の人生への夢や目標もある。この部分は「最低限度の生活の保障」とは別の娯楽費用なので自助努力が必要です。それに、備えあれば患いなしですしね。
その老後の夢のための資金は、会社からの退職給付金や自分で準備した貯蓄などをあてます。ここでも退職金を可視化させ不足している金額を明確化させます。
筆者の場合、国民年金1本のみで満額でも月65,000円程。生活水準を落として月12万円ほどで細々生活するにしても倍の金額が不足しています。今から月1~2万円を貯蓄して老後までに400万円貯蓄できても約5年分程度の生活費にしかなりません。
定期預金は低金利で当てにならない。株式投資などの資産運用はリスキーすぎる・・・え、これ本当にマズイのでは?
と、本気で資産運用を考えた時に思い出したのが「iDeCo」や「つみたてNISA」。筆者のようなパターンで老後資金に悩んでいる人には素晴らしい制度だと思います。
なぜiDeCoやつみたてNISAが資産運用の活路となるのか・・・以下、個人的な感想でしかないので参考までに。
投資初心者でも 始めやすい
2001年に国が創設した個人型確定拠出年金 iDeCo 。
税制優遇で節税しながら資産運用で老後資金を自分で準備出来る制度なので、貯蓄も節税も両方出来るところが最大のメリット。
投資というと株やFXで大損をしてしまうイメージが強いですが、iDeCoは年金制度という性質上、投資初心者が個人投資するよりもローリスクで貯蓄性が高いのではないかと思います。
元本保証型の「定期預金」や「保険商品」、投資のプロにお任せする「投資信託」のあらかじめ用意された商品の中から自分好みの商品を選択し配分割合を決める事ができるので投資初心者でも始めやすく、ハイリスク商品を避けることで大きな損失は出しにくいと考えています。
もともとは、自営業や企業年金の出ない会社員が対象の制度でしたが、2017年から専業主夫婦などどんな職業でも幅広く加入できるようになりました。国が国民のために創設した制度ですから、資産運用に不慣れな人でも始めやすい iDeCo やつみたてNISA を上手に活用して老後に備えたいですね。
そうは言っても「投資」なので商品知識や選び方、買い方について知識を得ることはとても重要です。国が用意した制度とは言え「投資」なのでリスクをしっかり理解したうえで運用する必要があります。
iDeCo について、銀行窓口で聞いてみた
個人型確定拠出年金 iDeCo について調べてはみたものの、投資信託などの商品選びや金融機関の選び方に悩み、結局何も手を付けられず数年が経過 —… 。
このままでは老後資金への不安は解消されないので、その道に詳しいプロであるイオン銀行窓口で iDeCo についての説明を受けてきました。
大まかに分かったことは
●基本的には国民年金や厚生年金に加入している60歳未満が加入出来る。
●掛金は毎月5,000円~68,000円:上限は加入者の属性による
●原則60歳まで継続積立:私的年金という性質から途中引き出し不可
●金融機関によって取り扱う商品が異なる
●iDeCo開設する金融機関はひとつのみ
●商品や配分・掛金は年に1度しか変更出来ない
●節税効果がある(所得税・住民税軽減、運用益非課税、一時金受取が非課税)
●口座管理手数料などが毎月掛かる:安くても年間2,000円程。
●掛金拠出一時停止すると税メリット無し&諸々手数料は掛かり続ける
という事。
予習してから説明を受けたので理解しやすかったし、新たな知識も頭に入りやすかったです。
iDeCo は個人で備える老後資金制度で、最大メリットが「節税」なのは理解したけれど、今度は口座維持手数料や金融機関・商品の選び方でつまづく・・・。
口座管理手数料で運用益がマイナスだから損じゃない?
口座管理手数料が年間2,000円程度と考えると、運用開始時点で最初から元本割れして損ではないか!
と、加入をためらいましたが、iDeCoにはそれをはるかに上回る「節税メリット」があるので加入を決意。
例えば、自営業年収400万円で拠出金月1万円とした場合・・・節税できる所得税・住民税の金額は年間36,000円となります。
投資リスクを回避して iDeCo の定期預金に全額入れて120,000円になったとします。低金利時代なので数十円~数百円程度しか付きませんね。そして口座管理手数料は年2,000円程が掛かるので、この時点で手数料の方が上回っています。
しかし、忘れてならないのはiDeCo最大メリットの節税!
この場合、2,000円の口座管理手数料を支払っても36,000円分の控除が受けられるので、節税34,000円+α利息で十分に採算が取れている訳です。
iDeCo について考える時は、税金まで考慮した収支全体で損得勘定をするべし。たとえ低金利の定期預金商品を選択しても損どころが大変お得なのです。
でも、途中で払えなくなったら・・・
iDeCo加入中に資金繰りが厳しくなったら、最低限の掛金である5,000円だけでも支払うのが良い。
というのも、掛金の拠出を一時的に停止している間も諸々手数料は発生するうえに、所得税・住民税の節税メリットが無くなって損だからです。
最低限の掛金5,000円だけでも可能であれば払い続けるのがオススメ。
どうしても厳しい場合は「加入者資格喪失届 」を金融機関に提出して掛金支払いを一時停止させます。
加入時に、将来無理なく継続して拠出できる金額に設定すると良いです。
商品の選び方は・・・
筆者のように金融知識ゼロで投資初心者の人は全世界株100%で全振りすることが多いようです。
iDeCo加入を決めたので、次は運用する商品を考えます。
「リスク回避」で掛金全額を定期預金にするか、 iDeCo の節税メリット「運用益非課税」を最大限生かして投資信託で運用するべきか・・・とはいえ、投資信託の商品も様々でそれも悩みの種。
金融知識ゼロなので、一つ一つにつまづいて歩みがカメさん。日本は小学生から金融の勉強を教えた方がいい気がします。
とりあえず、投資初心者の筆者は安全運用したいので王道の全世界株1本で検討しています。世界株といっても中身のバランスも様々なようで、これもまた勉強の必要ありです。
どこの金融機関にするか
ランニングコスト(手数料)が安いイオン銀行、楽天証券、SBI証券の3候補の中から、楽天証券で開設する事に決めました。
運用する商品を決めたので、次はどこの金融機関にするのかを考えました。
実生活ではイオンをメーンに利用しています。銀行口座ももっているのでイオン銀行で開設するのが一番スマートだと思ったのですが、考えに考えて楽天証券にしました。
楽天証券に決めた理由は・・・
●楽天市場を利用する
●毎月の諸々手数料が安かった
●楽天にしかない取り扱い商品があった
という理由からです。
手数料についてはSBIもイオン銀行も安いし取り扱い商品も分かりやすく優良だったのですが、楽天でしか取り扱いのない商品があったのが一番の決め手。複数金融機関で投資できたら良かったのですが決まりなので仕方なし。
金融機関によって、取り扱い商品や手数料・サービスが異なるのでその違いをよく確認してから選択すると良いです。
金融機関選びのポイント
ランニングコストが安い代わりに他の諸々手数料が高かったりするので、手数料だけに捕らわれず全体的に条件等を見て自分にとって利便性の良い金融機関を選択すると良いと思います。
金融機関選びのポイントは、
- 手数料が安い
- 運用実績のある商品があるかどうか
- 自分に合った商品ラインアップがあるか
- サポート・サービスが充実しているか
- 商品説明などの情報が充実しているか
- 運用益など分かりやすく使い勝手が良いか
等々です。
商品も金融機関も決めたので 加入申込しました
金融機関は楽天証券で。毎月1万円の掛金を拠出して、投資信託の全世界株1本で行く予定です。
楽天証券の口座開設申し込みはPCとスマートフォンを利用したオンライン申請にしました。
楽天証券スマートフォンアプリをダウンロードしなくてはならない点と、申込時の書類控えを取っておけないのがネックですが、とても簡単にスピーディーに口座開設できました。
投資なんて危険と思っていた筆者が、ついにここまでたどり着きました。iDeCoを検討してから1年以上・・・長い道のりでした・・・。
iDeCoを受け取るタイミング
余談ですが、iDeCoを受け取るタイミングにも節約節税のポイントがあるらしいですね。
まだ加入したばかりで、云十年先の受け取りの事まで考えが及びませんでしたが、受け取る順番やタイミング・受け取り方で税制優遇や受給額に差が出るようです。
例えば、老齢基礎年金は70歳受け取りにすると増額されるので、60歳になったら先にiDeCoを受け取って70歳で年金受給すると年金受給額がお得になる、とか。
まだそこまで考える余裕は無いので(頭パンクしそう)、受け取る時期が近付いてきたら調べようと思います。
自分や家族の生活状態、退職金・その他年金などの全体バランスをみて、どの順番でどのように受け取るのが一番ベストなのか、55歳あたりから具体的に検討するとします。
資産運用の留意点
個人型確定拠出年金は60歳を過ぎないと引き出せない老後資金の準備応援制度なので、長期的視点で資産運用するのが基本です。
短期間の結果で一喜一憂して商品の配分を1年毎に変更するよりは、資産運用の基礎的な知識を身に着けて5年10年と長期的視野で運用するのがポイント。少しずつでも資産運用について金融知識・投資の仕組みを把握する。
投資にはどのようなリスクの種類があって、それはどのような内容なのか(金利リスク、為替リスク、信用リスク、価格変動リスク、インフレリスク等)。また、リスクとリターンの関係や、長期運用効果、分散投資効果など、資産運用の世界は奥深く難しいですが、基本的なことだけでも把握していると運用への姿勢が大きく変わると思います。
飽くまで投資なので100%資産が増えるとは限りませんし、配分方法によっては元本割れもありえます。自分の資産は自分で守る。大切な老後資産です。その為に金融知識を身につけ運用することが大事です。
専業主夫婦に節税メリットはないけれど・・・
専業主夫婦もiDeCoに加入出来るのですが、iDeCo最大メリットである所得控除による「節税」効果の点ではメリット無し。
専業主夫婦は所得が無いので所得税・住民税はゼロ円。ということは、iDeCoでの節税効果はゼロ。自分以外の人の所得から所得控除をする事は出来ないのでメリットは無い。
しかし、iDeCoの運用益などは非課税なので、自分の老後資金という点ではiDeCoを活用する意義有り。加入しておいて損はないかと思います。
まとめ
保険制度について考えると、日本に生まれて良かった!と心の底からつくづく実感します。これほど恵まれた国に生まれたのです。将来の不安を煽る話題が多いですが、メディアや世間に流される事なく、冷静になって正確な情報を取得し、自分にとって最適な方法で将来に備えるのが良い。
iDeCoは老後資金づくりを応援する国の制度なので、iDeCoに拠出した掛金は自分の老後資金として戻ってきます。拠出している間は税負担を軽くできるので、運用益がマイナスであろうと加入意義が大いにありますよね。
用意された商品の中から選択して長期運用すれば失敗はしづらいと思うので長い目で運用していこうと思います。
「資産運用」知識ゼロで、金融関係は未知の世界なので不安ですが、将来の資金不安対策として勉強しながら出来る事を始めました。1ヶ月や1年単位の結果に一喜一憂してしまいそうですが、長期的視野でコツコツと積み重ね静観したいと思います。
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